剱岳・源治郎尾根 2004/ 8/ 5〜 8/ 7 【Travel Diary】   【Home】


剱岳・源治郎尾根


  バリエーションルート

*北鎌尾根
*前穂高・北尾根
*剱岳・源治郎尾根
*北岳・バットレス第四尾根


  一般ルート

*北穂高岳・涸沢岳・前穂高岳
     




剱岳・源治郎尾根
剱御前小屋前から剱岳 【還暦記念登山】〜源治郎尾根から剱岳へ〜

今年の山行きは私の還暦を記念して剱に行くデ〜 と F氏 剱は数回登ってるから他の山にしない・・

F氏は密かに作戦を練っていたのだ。剱沢を下降して源治郎尾根を登って剱の頂上に出るバリエーションルートだ。すでにルートも研究済だ。 即 返事 行きましょう。

平成16年(2004)

8月 5日

 早朝 扇沢ートロリーバスー黒部湖ーケーブルカーー黒部平ーロープウェイー大観峰ートロリーバスー室堂・・・別山乗越・・・剱山荘 (泊)

8月 6日

剱山荘・・剱沢雪渓・・源治郎尾根取付き・・1峰・・2峰・・頂上・・剱山荘・・剱御前小屋  (泊)

8月 7日

剱御前小屋・・室堂ー黒部湖ー扇沢ーーーー自宅

午前4時ヘッドランプの明かりを頼りに剱山荘を出る。

朝露の草地と這い松の中をぬけて下降すると日本三大雪渓の一つ "剱沢雪渓" の上に出た。

平蔵谷雪渓 アイゼンを持ってこなかったので慎重に下降した。平蔵谷雪渓を過ぎると源治郎尾根取付きがある。

源治郎尾根取付き付近 すでに7名の男女混成の学生らしきパーティーが準備をしている。

我々はここで朝食を摂り休憩した。最初は草付きの急な登りが続く、眼前に3mほどの垂壁が現われた。

先行の学生グループ、ロープを出して一人ひとり引き上げている。眺めながらしばし休憩をした。

我々の番になった。さぁー どうして登る・・?? ロープ出すかぁ〜 

まず私がロープを持って空身で挑戦、難なくクりァーした。

木の根に支点を取ってまずリュックを引き上げた。次ぎにF氏だ。

ロープの先にカラビナを着けて上から投げた。F氏受け取ろうとしてバランスを崩し足下の隙間に落下して姿が見えなくなった。

こりゃー やばい!! 大丈夫かァ〜 おォ〜 返事がかえっきた・・ホットする。

足の打撲と左手の薬指が痛むとのことだ。これからの登山に支障がないようだ。ちょっとした不注意が命取りになる。いい教訓だ。F氏を引き上げてからは樹木の中をはい上がる格好で登る。稜線に出ると平蔵谷雪渓が見える。

尾根を登るF氏 ルンゼ状の沢を登り1峰の頂上に出た。八ッ峰が間近にせまり雄大な眺めだ。しばし休憩をとる。

今のところロープの必要がない。

1峰を後にして急な尾根筋を下ると、2峰への白い花崗岩の登りになる。ロープは必要ないが慎重にして高度を稼ぐ。2峰の頂上を過ぎるとこのルートの核心部30mの懸垂下降である。

2峰を懸垂下降するF氏 先客女性2名が下降の準備をしていた。なかなか手慣れている。30代前半ぐらいの年格好だ。

我々もハーネスを着け下降の準備をした。50mザイル2本をダブルして私が先に降りた。

下降点は広く何の問題もない快適なコルだ。F氏も難なく下降した。

後はガレ状の尾根を剱の頂上向かって歩くだけだ。 剱岳頂上 頂上に着いたとき数名の登山者が休んでいた。記念写真を撮って、昼食のラーメンを食べる。

八ッ峰と今登ってきた源治郎尾根が眼下に広がっていた。

頂上から今登ってきた源治郎尾根 頂上からの下降は一般ルートで"カニの横ばい"を通って剱山荘へ下る。時間が早いので別山乗越の"剱御前小屋"まで頑張った。  

今回は私の不注意によりアクシデントがあり、今後の教訓になった。二人とも無事下山できたことはなによりも嬉しい。

こうして私の還暦記念山行きが終わった。

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