|
*北鎌尾根
*前穂高・北尾根
*剱岳・源治郎尾根
*北岳・バットレス第四尾根
*北穂高岳・涸沢岳・前穂高岳
|
北岳・バットレス第四尾根 |
第1日
芦安村市営駐車場(4:30)ー広河原行きバス(5;10)ー広河原・・・・二股・・・・白根大池小屋・テント設営・・
Bガリー下見 (テント泊)
第2日
テント出発(4:30)・・・Bガリー・・・大滝・・・第四尾根取付き(10:00)・・・終了(14:00)・・・北岳
頂上(14:30)・・・テント(18:00) (テント泊)
第3日
テント(6:30)・・・広河原(8:30) 芦安駐車場行きバス(10:30)ーー駐車場ーー金山沢温泉ーーー自宅
2005年夏 南アルプス北岳・バットレス第四尾根から北岳頂上を目指す。
メンバーは今年も山仲間のF氏である。周りに岩登りする物好きな中高年がいないのである。
そろそろ卒業しないといけないないなぁといいながら少しずつグレードアップしている。
今年は少し手強いヨ〜普通の登山靴では無理みたいやデー と F氏 クライミングシューズ買いますか・・??
されじやぁ〜スポーツ屋に行きましょうか。
1万円以上するぞ〜。 高いデ〜 あと何年岩やる・・?? そろそろ卒業やしなぁー
こんなんやったら底の薄いマラソンシューズと変われへんや〜
と言うことでマラソンシューズを持っていくことになった。
今回はテント泊を計画した。荷物は多くなるが白根御池小屋までの距離が短いのと水場がたくさんあるので水の携行は最小限にする。
50mザイル1本にして、出来るだけ荷物を少なくしたが、テント・寝袋・マット・ガス・食料と小屋泊まりに比べてどうしても荷物が多くなる。
早朝、南アルプス温泉ロッヂ近くの無料市営駐車場に着いた。南アルプス林道はマイカー規制で広河原まで通行できなくなったのだ。
ここからバスに乗り換えて行かないといけない。時期が早かったで登山者も少なく駐車場もバス停に近い場所が確保できラッキーだった。
広河原の広場は車がなく広々としている。やっぱり車がないというのはこんなに違うものかと・・・しみじみ関心する。
環境保護だ!!
荷物を整理して登山開始だ。バス停から広場を少し戻って、アルペンプラザの売店前から青空に北岳が堂々と構えている姿が見える。
野呂川の橋を渡って広河原山荘でトイレ休憩をしてこれからの苦難の連続に体内の不必要なもの全て出す。 スーとした。
山荘から20分ほど行くと大樺沢ルートと白根御池小屋ルートの分岐点だ。白根御池小屋ルートは樹林帯の中で展望がきかない。
それに急坂を登らないといけない。
ということで、我々は沢沿いの大樺沢ルートをとった。
沢沿いの道は明るく緑の木漏れ日の中を歩く散歩道というとろだが、少しずつ勾配が増してきて、背高い樹木もなくなり太陽が直接照りつける。
あ。。。ぁ あっちの道行ったら良かったのに〜 今になっては遅い!!
ぶつぶつ言いながらも、二股についた。2時間30分ほどかかってる。大休止だ。二股は大きな分岐点である。
★沢を真っ直ぐ登と八本歯のコルになり北岳と北岳山荘につながる。
★もう一つは斜面を直登すると肩の小屋方面につながる。
★もう一つは斜面と平行して白根御池小屋につながる。
この分岐にあるトイレは環境に優しい立派なエコトイレだ。こういうトイレは気持ちがいいよ・・・小屋の人が朝晩管理にきているのだ。
きれいに使わしてもらよう心がけよう!!
大休止が終わったところで今晩の寝床である白根御池小屋を目指す。ここからは水平道で気持ちのいい木陰の中を30分ほどで着く。
小屋はナザレで倒壊したので再建中であるがプレハブで営業している。小屋の前の高台にスペースをみつけテントの設営をした。
先ずはビール! ビール! と売店に走るF氏 コンロを出してコーヒーを淹れる私。ここで飲むビールうまいワァ〜
最高やぁ〜 あんな苦いもんどこがうまいんやー やっぱり大自然の中で飲むコーヒーほどうまいもんないデ〜
と酒飲みと、飲まんやつの議論がつづく。休憩が終わった所で、明日の下見に行く。空身で何も持たず歩くのはこんなに楽なのか・・・
二股から上は急な坂道でリュックを持っていれば大変だぞー 空身でどんどん登っていく。
バットレスから幾筋かの沢が流れてるが、明日登る予定のb沢がどれかわからないまま登ってきた。もうすぐ八本歯のコルに着くところまで来てしもうた。
登りすぎだ。バットレスを見ながら下降した。途中の大岩にC沢と書かれた文字を見つけた。するとすぐ下の沢がB沢だ。
あ〜よかった。枯れ枝を立てて目印をつけ、テント場に帰ってきた。
夕食は定番のカニ雑炊だ!! サトウのご飯を暖めて、雑炊の素をかけるだけ、簡単や〜 ハム・トマト・みそ汁、以上豪華夕食だ。
テント場数組のテントが並んでいてそれぞ食事の用意をしている。こういう時間を持てるのも小屋泊まりには味わえない楽しい時間なのだ。
小屋泊まりのみなさんテント泊もしてみましょう・・・雨に降られたら 最悪!! 惨め!! この上なし
と言うことで1日目が終わり 就寝 ZZZZZ........zzzzzzzz
翌朝テントの中から空を見上げる星が見えない曇り空である。4:30出発登攀用具と食料・雨具それにマラソンシューズだ。
b沢の入り口で昨日の枯れ木の目印を見つける。ここまでは一般道で歩きやすいがここからが細い沢沿いの道らしき道を直登する。
30分ほどでbガリー大滝前の雪渓についた。
すでに6人の男女混成パーティーが大滝の岩に取り組んでいる。
雪渓の上で登攀用具を身につけbガリー大滝の茶色のクラックに取り付きフェースを直上する。
ここから草付きのルンゼを登るが踏み跡が幾筋もあり迷うところであるが、横断バンドの踏み跡に出る。
横断バンドを真横にトラバスして浮き石の多いcガリーを過ぎて灌木帯に入る。先方で6人パーティーがザイルを出して準備をしている。
ここが第四尾根1ピッチ目の大テラスかぁ〜??
写真で見たのと違うょ〜
エェ・・このリッチ登るんかぁ〜 初めから手強いぞ〜 二人でザイルを結びあった。
垂直に登ると目前に写真で見覚えのある大テラスに出た。
第四尾根のスタートはここからなんだ。
あとでわかったが、このリッチの手前(灌木帯に入ってしばらく行ったところの露岩を70〜80mくらい直上すると
リッチを登らなくても大テラスに出られる。)
いままではアプローチだ。ここで大休止をして登山靴をマラソンシューズに履き替える。
6人パティーは立派なクライミングシューズを履いている。
ちょっと恥ずかしいなぁ〜 気にしない!! 気にしない!!
と反省するがここまで来た以上マラソンシューズで登らなしょうない。
6人がスタートしてから我々も出発する。(10:00)
1ピッチ目は正面のクラックを登るが5mほどは登りずらい。2ピッチ目は二本のルートがあ。。右ルートをとるが登りやすい。
3ピッチ目は硬い白い岩を右上する。快適な登攀である。ここが第1のコルである。
4ピッチ目は簡単な岩稜を登ると第2のコルに着く。この正面の5mあまりの垂壁が第四尾根の核心部である。
この上はナイフリッジでなかなかの高度感があり満点だ。マッチ箱のピークはすぐそこだ。
ピークから10mほど懸垂下降である。下降点は狭いスラブである。セルフビレーをしてF氏に声をかける。
6ピッチ目は広い岩尾根のコーナーフェースを登り支点をとって確保体制に入った。
目前にマッチ箱のピークがせまっていた。
7ピッチ目は2mほどの垂壁を越えて岩稜を登ると枯れ木のテラスに出る。
テラスから左のフェースを登ると、大きな亀裂がありここが終了点だ。(14:00)
そのままスラブを登って大テラスで登山靴に履き替えた。
緊張感から解放され、無事登り終えた満足感を味わった。
このマラソンシューズ役にたったなぁ〜 と F氏
ここは登山靴ではちょっと無理やぁ!! やっぱりクライミングシューズ必要やなぁ〜
第四尾根を登った者のみに許されるお花畑、高山植物が豊富なお花畑の中を歩いて稜線の一般登山道に出る。
しばらくしてにぎやかな北岳頂上に着いた。(14:30)
緊張感で空腹であることを忘れていた。遅い昼食にする。 もち入りラーメンだ!!
この素晴らしいロケーションで食べるラーメン世界一のうまさや!!
後は下山するのみだ。肩の小屋で少し休憩して急坂を下ってテント場に18時に着いた。長い一日だった。
夕食は今日も雑炊だ!! 早々に寝る。ZZZZZ。。。。。。zzzzzz
今日よい天気だ!!気持ちがいいマイナスイオン100% テント場6:30分出発ーー広河原8:30着 帰りのバス時刻を尋ねると10:30までないという。
2時間どうするんだぁ〜・・・??? 上でもっとゆっくりしてくればよかったぁ〜。付近をうろうろして過ごす。
市営駐車場に戻って荷物を整理してからすぐ下にある金山沢温泉(ここも広い駐車場があり上が満車の時はここに駐車)で入浴
昼食を摂って自宅に戻った。
|
↑Topへ
|